傘のシェアリングサービス「アイカサ」が成功しないと思う理由について語る
Facebookで、傘のシェアリングサービス「アイカサ」についての記事を見かけた。
今回はこれについて考察しようと思う。
僕は、このビジネスは非常に難しく成功する確率が著しく低いと感じている。
その理由は、以下3つだ。
①「傘」は紛失しやすく壊れやすい
私たちは結構な頻度で傘をなくしたり壊したりするのではないだろうか?
僕自身、傘は頻繁に無くすので、100円の傘を常に使用している。
問題はそういうモノを「借りる」と言う事実であろう。
人の認識や癖は簡単にはなくならない。傘は安いものと位置付けられている。
故に「紛失」や「破壊」さらには「盗難」が問題になるだろう。
そしてこれらを保証するときに相場より高いお金を支払わなければならない場合、誰も利用しなくなるだろう。
追記: 特殊な繊維と枝の部分はグラスファイバーを使用しているので壊れないそうです。渋谷で1200本稼働しており、壊れた傘はいまだにゼロだそうです。
②需要が極端に制限される
私たちが傘が必要だと感じるときは、大抵の場合「突然の雨」といったシチュエーションの時だろう。
例えば朝から雨が降っているのであれば傘を持っていくであろうし、昼から降りそうな時も持っていくであろう。
となってくると必要な状況は「ゲリラ豪雨」一点張りではなかろうか?
ではそれ以外の時は、開発費をかけたハイテクな「傘置き場」はただの「置物」になるのか?
③コストに見合わない収益
基本的にインターネットで完結するビジネスは非常に低コストで運営することができるが、一度現実世界が関わると、コストは急増する。以下はシェア傘の価格だ。
現状のこの価格で運営ができるのかは疑問が残る(恐らくそれ以外にもかなりの額を技術開発に費やしてるものと思う)
一時期中国でシェアリング自転車が話題になっていたが、こちらも数多くの会社が資金難に陥っていた。
傘のシェアリングにおいても、もしさらに他の企業が参入してくれば価格低下を招き資金繰りが非常に厳しくなるのではなかろうか。
傘のシェアリングサービス「アイカサ」が成功しないと思う理由について書いたが、個人的には成功してほしいし、新しいサービスは好きなので東京に行った時は使ってみようと思う。